ワンコの健康は“毛”より“巡り”?トリマーが伝えたいボディケアの重要性

「最近、うちの子、なんだか元気がない気がする…」

そんな違和感、感じたことはありませんか?
毛並みはいつも通り…かも?。でも、歩き方や仕草がどこか不自然。
それ、実は“体の中”からのサインかもしれません。

トリマーさんもそうかもしれませんが日々わんこと向き合う中で気づいたのは、 「毛の奥にある“巡り”を見てあげること」こそが、真の健康ケアの第一歩だと感じます。

現場から見えてきた “わんこ本来の元気を取り戻すためのボディケアの視点”をお伝えします。

なぜ今“健康志向トリミング”が注目されているのか?

現代のペットは家族の一員として共に長く生きるようになり、 寿命が延びる一方で「なんとなく不調」が増えています。ワンコたちはトリミングという定期的なケアに通う子たちが多いですが、そういったサロンや施設も『高齢化』や『不調』などを理由に断られることも少なくありません。

シニア期に入ったり、不調になると家族以外の『会いたい人達』に会えなくなってくるのです。
これはお互いの安全のための手段にしかすぎませんが、もし…高齢化になっても元気だったら!?歩けていたら?また違ってくるのかもしれません。

そこで注目してほしいのが、 『美容目的だけではない“予防ケア視点のトリミング”』です。

トリマーさんが気づける“健康のサイン”とは?

毛をカットするだけじゃない。
トリマーは、触れることでわんこの微細な変化を感じ取れる“センサー”でもあるんです。

  • 背中の張りや腰の硬さ
  • お腹の冷え、皮膚の乾燥
  • 歩き方や立ち上がり時のクセ

これらは病気になる前の「未病サイン」の一つだと言われています。 日々のトリミングで触れているからこそ、気づける健康の変化があります。

巡り”が悪いとどうなる?

ワンコの体も人間と同じ。 血流・リンパ・神経がスムーズに流れてこそ、健康な体が保てます。

巡りが悪くなると……

  • 冷えや体温の左右差
  • 皮膚トラブルや毛艶の低下
  • 関節の硬さ・動きにくさ
  • 消化不良や便秘などの内臓トラブル

見た目は元気でも、内側では“流れ”が滞っているかもしれません。

実際の変化:“整う”ことでわんこが変わる

ある小型犬の例──

初回はカット中ずっと緊張し、背中は固く、お腹は冷えていました。

ところが、整体やボディケアを取り入れていくと、 次第に体がゆるみ、呼吸が深くなり、表情も穏やかに。「最近よく遊ぶようになった」「触ると気持ちよさそうにする」 そんな声が、飼い主さんからも増えています。

“巡りを整える”ことは、わんこの心と体を同時に元気にしてくれます。

自宅でもできる!簡単な健康チェック法

サロンに来られない日でも、簡単にできる健康チェックを習慣にしましょう。

  • 背中・お腹の温度差を手で確認
  • 肉球の乾燥やひび割れ
  • お尻の下がり具合や座り方
  • 撫でた時のビクつき反応

毎日の“触れる習慣”が、病気予防の第一歩です。

まとめ
カットだけじゃない、“触れるケア”がわんこの未来を変える

毛を整えるだけでは守れない健康があります。

私たちにできること。
それは、ただ見た目を整えるのではなく、 体の中にある“サイン”を感じて、巡りを整え、未病を防ぐケアを届けること。

これからの時代は、“美容”と“健康”の垣根を超えたトリミングへ。

あなたのわんこが、毎日もっと元気に過ごせるように。

今日からできる“触れるケア”、始めてみませんか?

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