筋膜リリースとストレッチは同じ?違いを徹底解説!
「筋膜リリースとストレッチって同じもの?」
答えは 「違う!」 です。
では、具体的にどう違うのでしょうか?
結論から言うと、
• 筋膜リリース → 筋膜の癒着を解消し、筋肉の動きをスムーズにする
• ストレッチ → 筋肉を伸ばして柔軟性を高める
つまり、目的もメカニズムも違う のです。
筋膜リリースとストレッチの違いとは?
この違いを分かりやすく説明するために、「筋トレ」と「ジョギング」を例に考えてみましょう。
• 筋トレ → 筋力を高める(筋繊維を太くし、動員する筋繊維の数を増やす)
• ジョギング → 持久力を高める(心肺機能や筋肉の酸素利用能力を向上させる)
どちらも運動ですが、目的とメカニズムが異なります。
同じように、筋膜リリースとストレッチも、どちらも「体を柔らかくする」ものではありますが、働き方が違うのです。
① 筋膜リリースとは?
筋膜リリースは、筋肉を包む「筋膜」の癒着を解消し、伸縮性を改善する ことが目的です。
私たちの筋肉は、筋膜という膜に包まれた状態 で存在しています。
この筋膜が硬くなり、筋肉に張り付いた状態になると、筋肉の動きが悪くなり、可動域が制限されたり、コリや痛みの原因 になります。
筋膜リリースでは、この筋膜を柔らかくして、筋肉がスムーズに動ける状態を作り出す のがポイント。
② ストレッチとは?
ストレッチの目的は、筋肉の伸展性を高め、関節の可動域を広げること です。
筋肉は、急に引き伸ばされると、反射的に縮もうとする性質を持っています。
これを 「伸展反射」 と言います。
ストレッチを続けることで、この反射の閾値が上がり、筋肉がより長く伸びるようになる のです。
また、ストレッチを行うことで血流が促進され、疲労回復やケガの予防にも効果 があります。
筋膜リリースとストレッチの関係性
筋膜リリースとストレッチは、それぞれ異なるアプローチですが、組み合わせることでより高い効果 が期待できます。
例えば、
• 筋膜リリースを行ってからストレッチをすると、筋肉が伸びやすくなり、柔軟性向上の効果が高まる
• 筋膜リリースを行ってから筋トレをすると、筋肉の可動域が広がり、トレーニングの効率が上がる
そのため、効率よく筋膜リリースを行うことが、ストレッチや筋トレの効果を最大化するカギ になります。
まとめ
項目 | 筋膜リリース | ストレッチ |
---|---|---|
目的 | 筋膜の癒着を解消し、筋肉の動きをスムーズにする | 柔軟性を高める |
メカニズム | 筋膜の伸縮性を改善し、筋肉の動きを阻害する要因を取り除く | 伸展反射の閾値を変化させ、筋肉がより長く伸びるようにする |
主な効果 | 可動域の向上、コリや痛みの軽減、動作のスムーズさUP | 柔軟性の向上、ケガの予防、疲労回復 |
組み合わせ効果 | ストレッチや筋トレの効果を高める | 筋膜リリース後に行うことで、より柔軟性が向上 |
効率的な筋膜リリースで、パフォーマンスを最大化しよう!
筋膜リリースとストレッチは「似て非なるもの」。
正しく理解し、効果的に組み合わせることが、スポーツや健康維持にとって非常に重要 です。
特に、効率の良い筋膜リリースを短時間で行うことで、ストレッチや筋トレの効果がさらにアップ します。
おわりに
「筋膜リリースは筋膜をリリースするものであり、ストレッチングは筋肉の伸展性を高めるもの。」ということです。

それは、筋トレが筋力を高めるものであり、ジョギングは有酸素能力を高めるものであるというのと同じ。
時々「ジョギングをやって足腰を鍛える。」と言っている人がいますが、相当運動不足や足腰の弱い人だと、ジョギングをすることで、初期の段階では足腰の筋力が強化されるでしょうが、それ以上ではありません。
筋力が高まるということは、筋肉の線維が太くなるとか、力を出す筋肉の線維の数が増えるというメカニズムです。
有酸素能力が高まるということは、心臓の拍出量が増えるとか、筋肉での酸素の利用能力が増えるということです。
メカニズムが違います。
こうした原則を、特異性といいます。
筋膜をリリースするということは、筋肉の線維の束を包んでいる膜を軟らかくして、伸縮性を良くして、筋肉の線維に張り付いた状態を解除するというのが、そのメカニズムです。
ストレッチングによって、筋肉の伸展性が改善され、関節可動域が大きくなるということは、筋肉を伸展したときに自動的に働く、伸展反射の作用を変化させるということです。
つまり、筋肉は伸ばされると縮もうとする。これが伸展反射。
この反射が即座に作用すると、筋肉はそれ以上伸びなくなります。この反射が相当伸ばされてから作用するように変化したら、関節可動域も大きくなります。
これが、筋膜リリースとストレッチングのメカニズムの違い。
もちろん、ストレッチングによって、少しは筋膜のリリースも起こります。
しかし、それはストレッチングの副産物であり、その効果は限られています。
もちろん、筋膜リリースを行ってから、ストレッチングを行うと、ストレッチングの効果も高まります。

同じく、筋膜リリースを行ってから筋トレを行うと、筋トレの効果が高まる可能性は高いです。

こうした場合に、ストレッチングや筋トレを十分に行うためには、筋膜リリースを短時間で効率的に行う必要があります。
効率の良い筋膜リリースは、色々な運動や施術の効果を高めるのに、大いに役立ちます。
あなたも今日から、筋膜リリース+ストレッチの組み合わせ を実践して、柔軟でしなやかな体を手に入れましょう!
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