Vol.3 神経の疲労に注目

疲労の正体とは?効果的な疲労回復方法を徹底解説

疲労というと、まず思い浮かぶのは筋肉の疲れではないでしょうか?スポーツや筋トレをすると、使った部分の筋肉に疲労を感じるのは当然です。そして、長年「疲労の原因は乳酸の蓄積」と言われてきました。

しかし、近年の研究では、疲労のメカニズムはそれだけではないことが明らかになっています。実は、神経にも疲労現象が起きるのです。

神経は、脳や脊髄からの命令を伝える重要な役割を持っています。この命令は「インパルス」として電気信号の形で伝えられます。しかし、神経伝達物質(アセチルコリン、セロトニン、ドーパミンなど)が不足すると、このインパルスがうまく伝わらなくなり、筋肉や内臓の働きが低下してしまうのです。

例えば、

  • オーバートレーニング長時間のデスクワークによる神経疲労
  • ストレスや睡眠不足による脳の過剰な負担
  • 神経伝達物質の不足による疲労感の増加

こうした要因が積み重なることで、慢性的な疲労が発生します。

疲労を回復するために、「寝れば大丈夫」と思っている方も多いですが、睡眠だけでは回復しきれない疲労が存在します。それが、脳疲労です。

脳が疲労すると、

  • 自律神経のバランスが崩れる
  • 血流が悪化し、酸素や栄養が届きにくくなる
  • ストレスホルモンが増加し、回復が遅れる

といった影響が現れます。

疲労を効率的に回復するには、**ホメオスタシス(恒常性維持機能)**を高めることが重要です。ホメオスタシスとは、体の内部環境を一定に保つ仕組みのこと。これが正常に機能しないと、疲労が蓄積しやすくなります。

では、どうすれば疲労を効率的に回復できるのでしょうか?

✅ 質の高い睡眠を確保する(深い眠りを意識する)
✅ 適度な運動で血流を促す(軽いウォーキングやストレッチ)
✅ バランスの取れた食事を摂る(ビタミンB群・マグネシウムを意識)
✅ ストレスを適切に発散する(瞑想・呼吸法・趣味の時間)
✅ マッサージやストレッチで神経の負担を軽減 
✅ デジタルデトックスで脳を休める(寝る前のスマホを控える)

疲労には「筋肉疲労」だけでなく、「神経疲労」や「脳疲労」が大きく関係しています。単に休むだけではなく、体全体の疲労回復力を高める習慣を取り入れることが大切です。

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疲労と言えば、まず浮かぶのは、筋肉の疲れ。
スポーツや筋トレとかをやると、使った部分の筋肉に疲労を感じますね。
ですから筋肉に疲労現象が起きていると思うのは当然。
その疲労現象の主なものが、乳酸が蓄積するということ、と長年言われてきましたね。もちろんこれは正解ですが、その他にも疲労現象のメカニズムが明らかにされています。

それは、神経に起きる疲労現象

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神経は電気が流れているということはご存じだと思います。その電気の流れをインパルスといって、脳や脊髄からの命令が、インパルスとして伝えられます。その命令が伝わらないと、筋肉も内臓も、あらゆる組織の働きが衰弱します。
神経というのは、例えるならば、マッチ棒を何本も縦に並べた様な形状になっています。そして、マッチ棒とマッチ棒の間には隙間があります。インパルスが隙間を越えて伝わるために働くのが神経伝達物質です。アセチルコリンやセロトニンやドーパミンなど、かなり知られるようになってきました。
神経伝達物質が出なくなると、インパルスは伝わらなくなります。すると、その組織の働きは弱くなってしまいます。
これが神経の疲労現象のひとつです。
例えば筋肉だと、使い過ぎたり、刺激し過ぎたりすると、神経伝達物質が枯渇して、筋肉の働きが低下する可能性があります。
オーバートレーニングや施術のし過ぎとかで起きるのは、珍しいことではありません。

あなたの疲労回復力を最大限に引き出す習慣を、今日から始めてみませんか?

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