Vol.36 人間も動物も体重で体が悲鳴

体の不調は「重力」と「筋膜」にあった?循環を整える新しい予防ケア法

肩こり、腰痛、脚のむくみ…。
多くの女性が日常的に悩む体の不調は、単なる疲労や運動不足が原因だと思われがちです。しかし実は、重力のかかり方と筋膜の硬さが深く関係していることをご存じでしょうか。
本記事では、人間も動物も避けられない「重力」と、その影響を受ける「筋膜」に注目し、循環を改善しながら体を整える予防ケアの考え方をご紹介します。読後には「体を根本から見直す視点」が得られ、日常のセルフケアや施術の効果を高めるヒントが見つかります。

不調の原因は「体重のかかり方」と「筋膜の歪み」

体重は単に数値ではなく、「重力が体を引っ張る力の大きさ」を意味します。この重力が骨格や筋肉にバランスよくかかっているとき、体は快適に機能します。逆に、骨格が歪んで筋膜が硬縮した状態では、重力の影響が偏り、循環不良や痛みが生じるのです。

なぜ筋膜と重力が不調を生むのか?

背景と考え方

人も動物も地球上で暮らす限り、常に重力の影響を受けています。背骨や関節のアラインメントが崩れると、筋膜がねじれ、血流やリンパの流れが滞ります。これが慢性的な肩こりや腰痛、むくみの背景です。

科学的な根拠

近年の筋膜研究(ファシア研究)では、筋膜が単なる包帯のような存在ではなく、「感覚受容器」や「循環の調整」に深く関与することが明らかになっています。筋膜の硬さは自律神経とも関連し、ストレスや姿勢の乱れが体調不良に直結するのです。

具体例・実践方法

日常での例

  • 長時間のデスクワークで首・肩の張りを感じる
  • 立ち仕事で脚のむくみが取れない
  • 犬の散歩中に腰が重いと感じる

これらはすべて「重力の影響+筋膜の硬縮」によって引き起こされる典型的な例です。

改善策・アドバイス

  1. 姿勢リセット:壁に背中をつけて耳・肩・腰・かかとを一直線に意識する
  2. 呼吸法:深い横隔膜呼吸で自律神経と循環を整える
  3. 筋膜リリース:ストレッチポールやマッサージで表層から奥の膜をゆるめる
  4. メディセルケア:専用機器で筋膜と皮膚を吸引し、短時間で循環改善をサポート

科学的な裏付け

日本獣医科学大学や各種臨床研究では、筋膜リリースや吸引療法によって血流や直腸温度が改善することが確認されています。これは人間にも犬にも共通し、「予防ケア」としての価値が期待されています。

まとめ

肩こりや腰痛、むくみといった症状の多くは、筋肉そのものではなく「筋膜と重力のかかり方」が根本原因です。どんなに体重が軽くても、重力の方向が偏れば骨格に歪みが生じ、筋膜や循環が乱れます。その結果、疲労感や姿勢の崩れが進行し、慢性的な不調に悩まされるのです。

解決の糸口は、筋膜をゆるめて重力のかかり方を整えること。これにより、血液やリンパがスムーズに流れ、神経や内臓の働きも向上します。さらに、見た目の姿勢やボディラインまで改善する効果も期待できます。

つまり、筋膜ケアは単なるリラクゼーションではなく、未来の自分の健康を守る「予防医学」的アプローチです。毎日のセルフケアや、プロによる施術・メディセル機器を活用し、重力と調和した体を手に入れることが、今後ますます重要になります。

あなたの体も、あなたの愛犬も、同じ地球の重力の下に暮らしています。今こそ「重力」と「筋膜」の視点から体を見直し、未病を防ぐ新しい予防習慣を始めてみませんか?

おわりに

 肩がこる、腰が痛い、脚が浮腫んでいたりだるい、などなど。
その原因はというと、筋肉が硬くなるとか、循環が悪くなるとか、などのためと思われがちですね。

では、何故筋肉が硬くなったり、循環が悪くなったりするのか。もちろん、筋肉を使い過ぎたり負担がかかり過ぎたりとか、血管が圧迫されていたりとかするから。
ではさらに、何故使い過ぎや負担や圧迫が起きるのか?

その答えは、多くの人達が忘れがちな、重力の作用が適切じゃなくなっているから。
人間も動物も、地球上で暮らしている限りは、常時重力の作用を受けています。

つまり、体は重力によって引っ張られている。体全体はもちろん、体の全パーツもすべて。
その引っ張られる方向と強さが適正だと、筋肉に不自然な負担がかかったり、血液の循環が悪くなったりしません。

実は、体重というのは、体という物体が重力に引っ張られて起きる力の大きさのことです。
ですから重力の大きさによって、体重は変わります。

宇宙に行くと地球上で受ける重力がほとんどなくなるので、体重を計ってもゼロに近かったり、体が宙に浮いたりするのです。

この重力のかかり方、つまり体のパーツそれぞれが重力にどの方向にどれくらい引っ張られるかによって、骨格一つ一つの位置が変わり、筋肉や内臓の位置も変わるということです。

つまり、重力のかかり方で、骨格の歪みが生じて、内臓や神経の歪みも起きるのです。
同じ体重の人や動物でも、骨格やその他の組織の位置のズレによって、体への影響が違うのですね。

自分の体重で自分の体がダメージを受ける。

それは、オーバーウェイトの影響だけではないのです。体重が重すぎるとかでなくても、体重の重い・軽いに関係なく、体重のかかり方で様々な影響を体は受け続けています
この場合、中心は背骨です。背骨はご存知の通り、24個の椎骨が連結していて、そのひとつひとつに重力が作用しています。姿勢の癖があれば、当然ひとつひとつの椎骨の位置がズレた状態で重力がかかります。

背骨に付いている、背骨の周囲の筋肉や靭帯、さらに筋肉や靭帯を包んでいる膜が硬縮して椎骨の位置がズレた状態、または圧迫した状態で重力がかかっている。そんな人や動物が実に多いのが現状です。

筋肉や靭帯さらに膜が硬縮していると、意識してよい姿勢を作ろうとしても、外見上は修正できているように見えても、骨格はズレた位置のままになる場合がほとんどでしょう。


そうすると、筋肉などに偏った過度な負担がかかってしまいます。
そして、そもそも骨格、特に背骨にズレがあるのですから、時間と共に外見上も崩れた状態になります。
こうした重力の悪い影響を避けるためには、先ずは筋肉・靭帯・腱とそれらを包む膜の硬縮を解くことが必要なのですね。

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