Vol.2 疲労の正体

「健康寿命を延ばそう!」と言われていますが、実際には多くの人が心や体の不調を抱えながら生活しています。日本では病気や障害を持つ人が増え続け、その結果、病院へ行く機会も増加。医療費の増加が問題視される中、見落とされがちな原因の一つが「疲労」です。

疲労は誰にでもあるものですが、その蓄積が健康に悪影響を及ぼします。疲れたときに「病院に行くほどでもない」と思いがちですが、慢性的な疲労は病気や不調のリスクを高めるのです。

疲労というのは、筋肉や関節などの末梢だけでなく、中枢である脳や脊髄の状態による影響が大きいことが分かっています。脳の状態が疲労の感じ方を変え、また慢性的な中枢疲労は身体のあらゆる機能を低下させます。

特に、脳が疲労すると、神経系の機能が低下し、神経伝達物質の分泌が悪くなります。その結果、血液やリンパの循環が滞り、体液の成分やPH値の変化が起こり、全身の調子が悪くなるのです。

かつては「乳酸が溜まることが疲労の原因」とされていましたが、最新の研究では乳酸は再利用され、脳の神経細胞でエネルギー源として使われることが分かっています。つまり、疲労のメカニズムは以前の考え方とは大きく異なっているのです。

では、どうすれば効果的に疲労を回復できるのでしょうか?

その答えは「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」にあります。簡単に言えば、「その人自身の疲労回復力を高めること」が最も重要なのです。

もし疲労回復が不十分な状態が続くと、脳が慢性疲労状態になり、全身の組織を正常に保つことが難しくなります。その結果、病気になるリスクが高まるのです。

疲労を回復するには、単に休むだけでは不十分です。脳や神経系の機能を整えるために、以下の方法を取り入れましょう。

✅ 質の高い睡眠を確保する
✅ 適度な運動で血流を促す 
✅ バランスの取れた食事で栄養を補給する 
✅ ストレスを適切に発散する 
✅ マッサージやストレッチで体をほぐす 
✅ デジタルデトックスで脳を休める

疲労回復の方法は世の中に数多くありますが、大切なのは「スパッとスッキリ回復できる方法」を見つけること。あなたの疲労回復力を最大限に引き出す習慣を、今日から取り入れてみませんか?

疲労というのは、末梢、例えば筋肉や骨や関節などで起こるのはもちろんですが、それ以上に中枢つまり脳の状態によるところが大きいことが解っています。

言い換えれば、筋肉などに疲労がみられても、脳の状態によって、その起こり方や感じ方が変わるのです。
そして、私たち人間にとってさらに重要なのは、中枢つまり脳と脊髄の疲労なのです。

中枢の疲労は身体のあらゆる組織の調子を悪くします。

当然ながら、メンタル面の不調も、です。

このことから解るのは、疲労とは神経系の機能に現れるのだということです。

脳は多くの神経細胞の集合体だから。

神経伝達物質などの分泌が悪くなっていたりすることが解明されています。
他にも、疲労状態になると、血液やリンパ液含め、体液の循環が悪くなるとか、その成分に変化が出るとか、PH値に変化が出るとか、疲労現象は様々なのですね。

これまで長い間、疲労と言えば「乳酸が貯まるから。」と考えられていましたね。
ところが研究が進んできて、乳酸が再利用されるとか、乳酸は脳の神経細胞で利用されるということが解ってきています。

疲労の実態も、様々移り変わってきています。
ということは、疲労を回復させるためには、疲れを感じる部分だけを対象にするだけでは不充分なケースがほとんど。

では、疲労回復の中心のメカニズムは何かというと?

それはホメオスタシスすなわち恒常性維持機能です。
言い換えるならば、その人の疲労回復力にかかっているということ。

疲労回復が不十分な状態が長く続くとどうなるか?

答えのヒントは、やはり中枢にあり
脳は全身の組織を健康な状態に保つように働くはずなのですが、その脳自体が慢性疲労状態にあると、各組織を正常に保つことが難しくなり、病気が発生する要素が増大するという事態に。

ここまででお分かりになろうかと思いますが、疲労を回復するには、なかなか手広くやらないと、なんですね。

だからなのかもしれないですが、世の中に疲労回復の方法が、数えきれないほど出回っています。

チョイスするのも大変なくらい。
これやってもいまいち、あれやっても・・・・・・・。

スパッと、スッキリ、シンプルに、充分に疲労回復ができる方法を、多くの人たちが待ち望んでいるのではないでしょうか。

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